自動販売機を設置したいと思った場合、初期費用がどの程度かかるのか、気になりますよね。
実は、自動販売機の設置には初期費用が基本的にかかりません。
自動販売機には、各飲料メーカーから委託されている、自動販売機の販売を専門にしている業者がいます。
自動販売機を設置したい場合には、このような自動販売機の販売を専門にしている業者に、自動販売機を置くスペースを貸し出す、という契約になります。
場所を貸しているだけになりますので、販売機の設置費用など、初期費用を支払う必要はないのです。
自動販売機を販売している会社では、自動販売機の設置台数を増やしたいと思っているので、なるべく多くの場所においてもらえるように、あえて初期費用などはとらないようにしているそうです。
ただし、基本的に自動販売機を設置する場合、自動販売機の導入方法によっては最低契約期間が設定されていることが多いので注意しましょう。
期間は置くメーカーやおこうと考えている場所の立地にもよりますが、おおよそ3年間~5年間程度は置いておかなければならないことが多いです。
また、もしも設置した後に自動販売機が故障し場合や、盗難にあうようなことがあった場合、修理費用や補償費用も気になりますよね。
自動販売機は基本的に保険に入っていることが多いので、多くの場合、修理費用などを自分自身で払う必要はありません。
契約の際には、自動販売機が保険に入っているかどうかもしっかり確認するようにしましょう。
自動販売機設置でも特例でかかる場合もある
自動販売機設置の初期費用は基本的に無料ですが、特例としてとある条件がそろってしまうと、費用が掛かる場合もあります。
自動販売機ビジネスにおいて、初期費用が無料なのは、初期費用分を負担していたとしても設置業者が利益を得られると考えられるためです。
そのため、人通りが多く自動販売機利用者の多い場所への設置であれば、問題なく初期費用無料で設置頂けます。
その一方で、人がほとんど通らないような場所では、設置した費用や毎月の電気代等が売り上げを上回ってくるような場合もあります。
そのような場所には設置業者としても自動販売機を置きたいとは考えていないので、そのような場所に設置を希望した場合には、自動販売機本体を設置希望者が買い取るかリースをするかを選択することになります。
時々、「どうしてこんな山奥に自動販売機が?」という場所に設置されているものをみたことはありませんか?
そのような自動販売機の場合、実施の売れ行きよりも電気代の方がかかっているかもしれません。
この下限の設定もメーカーによって様々ですが、目安として設置前の査定の時点で、売り上げ本数が月間200本以下だと判断された場合に、有料になる場合が多いようです。
そのような場所であってもどうしても自動販売機を設置したい、という場合には、有料で自動販売機を設置して貰うことになります。
かかってくる費用については、仮に自動販売機を買い取る場合には、一括で約20万円~130万円程度です。
値段にかなりの開きがあるのは、自動販売機の大きさ・新品なのか中古なのか・自動販売機についている機能(HOTとICどちらも売ることができる、ICカード等の電子マネーでの支払いにも対応できる)等によって自動販売機の買取価格が大きく変わってくるからです。
リースの場合は月約1万円~2万円程度で借りることができます。
また、初期費用無料で設置できた場合には、設置後のオペレーション(商品の補充、空き缶等ゴミの回収、自動販売機横に置くゴミ箱の掃除、売上管理、日々のメンテナンスや故障時対応、釣り銭等のクレーム処理等)は全て設置業者側で対応してくれるので、何もする必要がありません。
ただし、設置するメーカーによって設置後のアフターサービスの手厚さは変わってきますので、こちらも契約を考える場合にしっかりと確認するようにしましょう。
もしも専用業者からの借り受けではなく、自分自身で自動販売機を購入した場合には、上記のようなオペレーションは全て購入者が自分で行うことになりますので、この点も注意しましょう。
また、自動販売機を購入かリースしている場合には、商品の仕入れについても自分自身で行うことになります。
自動販売機は初期費用無料は当然!むしろキャッシュバックを狙おう!
自動販売機の設置は、自動販売機を全国にたくさん置きたいと考えている業者に置くためのスペースを貸し出すのですから、初期費用が無料なのは当然です。
ただし、自動販売機の稼働をするための電気代は場所を貸し出している人が負担することになりますので、この点は注意しておきましょう。
ちなみに支払う必要がある電気代ですが、自動販売機1台につき、おおよそ3,000円~4,000円程度になるようです。
実は電気代は、2010年以前はもう少し高額で月額5,000円程度の金額がかかっていました。しかし、2011年以降の機種については節電対策機能がつけられた自動販売機が主流になったため、月の電気代が1000円~2,000円程度節約できるようになっています。
今既に自動販売機を置いており、2010年以前に設置しているということであれば、2011年以降販売の機種に乗り換えた方が長い目で見た場合にお得ということになります。
また、さらに節電に特化した省エネタイプの自動販売機も発売されています。
省エネタイプの自動販売機は内部にコンピューターを内蔵しており、商品が売れる時間帯・売れない時間帯等を記録し、学習していきます。
そうして必要な時間帯に必要な本数を冷やしたり温めたりすることで、かかる電気代を押さえてくれます。
電気代が気になる、という方は省エネタイプの自動販売機の設置を検討すると良いかもしれません。
では、実際に自動販売機を設置した場合に、どの程度利益をえることができるのでしょうか。
自動販売機を設置した場合に得られるキャッシュバックには、「飲み物が1本売れるごとに入ってくる販売手数料」と「自動販売機の設置が完了した後に貰える設置協力金」の2種類があります。
販売手数料は、設置を考える自動販売機によって設定金額が違い、設置をする前に設置を考えている場所の査定をすることで決定されます。
また、自動販売機のメーカーによって報酬金額の設定が異なっています。
例えば、売り上げの金額に関わらず毎月10万円支払われる固定金額型を取っているメーカや、毎月固定として5万円+その月の売り上げによって売り上げの15パーセントをプラスした売上連動型の場合、最も多いのは売上の20パーセントを販売手数料として支払うなど、売上連動型です。
ただし、人の出入りがそれほど見込めない場所の場合は、固定報酬型の自動販売機は設置できない可能性もあるので注意しましょう。
最も一般的な売上連動型では、立地等を考えて売り上げ販売予想数を導き出し、それによって販売手数料を決めています。
そのため、メーカーや場所によって販売手数料は様々ですが、駅から徒歩10分程のオフィス街にある自販機で、1本あたりの販売価格が130円、売り上げ本数が大体月800本くらいの場所の場合、飲み物1本売れた場合の販売手数料は20円~30円程度が相場なようです。
実際に手元に入ってくるお金は売り上げた本数によって変わってきますので、もしも人通りが多い場所に土地を持っている、という事であれば、自動販売機の設置をぜひ検討すると良いかと思います。
ちなみに、仕事が増えて不労所得ではなくなりますが、もしも自分自身で自動販売機を購入もしくはリースした場合、専門業者を挟むわけではないので、売り上げの全額が自分自身のものになります。
この場合、飲み物の補充も自分自身で行うため、仮に仕入れ値が60円で、売値が130円だった場合、1本売り上げることに70円の利益が出ることになります。
専門の業者にすべてやってもらう場合に比べて、2倍以上の利益を得ることができます。
仮に1日50本売れる場合、専門業者を通している場合には、30円の販売手数料&ms;1日50本&ms;30日=月45,000円の利益となります。
自分自身で自動販売機を買い取っている場合には、1本辺り70円の利益&ms;1日50本&ms;30日=105,000円の利益を得ることができます。
その分労働力が必要になるため、どちらがいいかは人それぞれだと思いますが、利益を重要視するのであれば、自分自身で自動販売機を購入するという選択もありです。
また、「設置協力金」についても、自動販売機を販売している業者によって様々ですが、相場としては30,000円程度が相場なようです。
自動販売機はメーカーに直接依頼するより見積もりサイトの方がお得
ここまでの記事を読んで頂いて、自動販売機を設置しようかな?と思った方もいるかと思います。
どうせ置くのであれば、なるべく大きく利益の出る業者と契約を結んでビジネスを展開したいですよね。
各自動販売機の販売業者のサイトには、目安として設置した場合にかかる費用やキャッシュバックの額等が記載されていますが、あくまで一例ですので、必ず自分が設置したいと考えている場所にその金額が当てはまるかどうかは解りません。
細かい部分まで確認していくためには、業者に連絡して見積もりを取って比較するのが手っ取り早い方法です。
ですが、1つ1つ自動販売機の販売会社の情報を調べて、見積もりを取り寄せて比較するのは手間暇がかかって大変ですよね。
そんな時にとても役に立つのが「見積もり比較サイト」です。
「見積もり比較サイト」では、1度情報を入力するだけで、複数メーカーの自動販売機の見積もりを出してもらうことができます。
一つ一つ自分で調べるよりもかなり手間いらずですし、見積取得までの時間もほとんどかかりません。
もちろん大手企業の自動販売機であればある程度間違いはありませんが、全国ではあまり名が知られていなくても、地元密着型の優良企業なども存在します。
それらを自力で見つけるのは至難の業ですが、大手の見積比較サイトを利用すれば、設置場所によって大手だけでなく地元密着型の企業についても候補に入れた状態で見積もりを出してもらうことができます。
また、各会社のプランを比較してじっくりと検討することができるので、最もお得な業者を迷うことなく見つけ出すことができます。
もし、一社のみから見積もりを取って契約する場合、自動販売機設置の相場が解らないため、設置業者のいわれるままの価格で設置してしまい、本来得られる利益よりも少ない額しか得ることができない、ということもありえます。
複数の会社の見積もりを取っておけば自分自身で相場を判断することができるので、損をする可能性も低くなります。
まとめ
ここまで、自動販売機を設置した場合にかかってくる費用や、見積を取る際の注意点等について解説してきました。
自動販売機は初期費用がかからず、設置すれば不労所得を得ることができる、大変お得なビジネスになっています。
自分が何もしなくても毎月ある程度の収入が得られるというのは、大きな魅力ですよね。
また、大体新聞紙1枚を広げたほどの大きさの土地があれば設置することができるため、他の土地利用サービスよりも始めるハードルもかなり低いです。
余っている土地があり、利用方法に悩んでいる場合には、自動販売機の設置も検討の一つに入れると良いのではないでしょうか。