自動販売機といえば、「コカ・コーラ」「サントリー」「ダイドードリンコ」など、飲料メーカーごとに特徴のある塗装がされています。
例えば、赤色に白い英字の自動販売機があったら、遠くから見ても、きっとほとんどの人が「コカ・コーラの自販機だ」とわかるでしょう。
そんな人目を引くメリットを利用して、自動販売機を丸ごと広告に使うラッピング自動販売機が増えています。
もしかしたら、あなたのよく行く場所にもキャラクターや商品のラッピングがされた自動販売機がすでにあるかもしれません。
いつのまにか街で目にするように前のなったラッピング自動販売機は目新しさから、大きな広告の効果が期待されています。
ラッピング自動販売機について、その効果やかかる費用をお伝えしていきます。
ラッピング自動販売機を設置する効果
一口にラッピング自動販売機とはいっても、その目的は様々です。
単純に利益追求のための広告の役割の場合もあれば、豊かな自然の中で景観を損ねないためのラッピングもあるのです。
ラッピング自動販売機の効果を種類ごとに分けて、ご紹介していきます。
ラッピング自動販売機の効果1:店舗なら広告塔の役割を果たす
> ラッピング自動販売機の効果2:周囲の景観とマッチすることができる
> ラッピング自動販売機の効果3:視覚で引き寄せることが出来、集客アップに繋がる
> 自動販売機のラッピングはどこに依頼すれば良い?
> 自動販売機のラッピングに費用はかかるの?
> ラッピング自動販売機の依頼先1:自動販売機を他メーカーに交換する際に聞いてみる
> ラッピング自動販売機の依頼先2:ラッピング自販機事業を行っている会社を探す
> ラッピング自動販売機の依頼先3:印刷会社に直接依頼する
> ラッピング自動販売機の依頼先4:自動販売機の一括見積サイトに問い合わせ
> まとめ
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ラッピング自動販売機の効果1:店舗なら広告塔の役割を果たす
お洒落なショップの店頭で、その店の雰囲気にぴったりの自動販売機を見たことはありませんか?
まだ目新しいものなので、そのお店独自の試みだと思われるかもしれませんが、あれもラッピング自動販売機の一形態です。
考えてみれば、お店にとって一番いい場所にある自動販売機で、飲料メーカーの広告をわざわざするのも、もったいない話です。
店の雰囲気にぴったりのラッピングをして、そのお店の広告をする方がずっといいですよね。
オリジナルのラッピング自動販売機が店舗の入り口にあれば、飲料を購入する人にお店の存在を知らせることもでき、ついでにお店に入ってもらえる効果も期待できます。もちろん、飲料の売り上げも見込めます。
その効果に気づいた経営者が増えているせいか、最近はオリジナルのラッピング自動販売機を見かけることも多くなっています。
ラッピング自動販売機の効果2:周囲の景観とマッチすることができる
自動販売機といえば、いかに目立出せるか、ということが至上命題だった時代は終わりました。
その場の雰囲気や景色と調和し心地よい空間を提供することによって、注目を集めるラッピング自動販売機があるのです。
例を挙げると、城下町として知られる千葉県大多喜町の蔵づくり自動販売機があります。自動販売機の下半分には、蔵づくり特有のなまこ金と呼ばれる黒と白の幾何学模様がラッピングされています。壁面も同じ模様なので、販売機と景色が見事に馴染んでいます。外国人観光客の多い大多喜町では、日本らしい蔵づくりの自動販売機は人気を集めることになりそうです。
また、観光地でなくても、周囲の緑と同じパターンでラッピングされた自動販売機も人気です。目に優しい街路樹の中に派手な自動販売機があると興ざめしてしまいますが、植物の種類や色合いまで、周囲の緑と合わせたパターンのラッピング自動販売機は、景観を損ねることなく、企業のイメージアップにもつながります。
周囲と馴染む自動販売機では、広告の効果はないのでは、と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ネット上でも街中でも常に浴びるように広告を目にしている現代人には、広告しない姿勢はかなりの好印象を与えることでしょう。
ラッピング自動販売機の効果3:視覚で引き寄せることが出来、集客アップに繋がる
ラッピングされていない従来の自動販売機も、目立つ色や照明により、遠くから人目を引くことができ、その絶大な広告効果は、多くの人が知るところでした。
その自動販売機の集客効果を単なる「飲み物の自動販売機」という枠にとどまらせることなく、もっと最大限利用しようというビジネスがラッピング自動販売機なのです。
前述した、店舗のオリジナル広告、景観との調和だけでなく、ラッピング自動販売機が設置場所とは関係ないラッピングを施すことで、新しい集客を産むことがあります。
最近では、人気漫画『東京卍リベンジャーズ』のラッピングがされた自動販売機が話題集めました。
コアなファンがいる作品をラッピングすれば、推しのラッピング自動販売機を目指して、ファンが詰めかけ、SNSでの拡散も期待できます。
ただ、自動販売機を置くだけでは、訪れる人もまばらな土地であってもラッピング自動販売機による爆発的な集客も見込めるのです。
他に注目を集めた自動販売機のラッピングでは、ピカチュー、ドラえもん、ご当地キャラのオカザえもん(愛知県岡崎市)、バリィさん(愛媛県今治市)、みやたん(兵庫県西宮市)、きみぴょん(千葉県君津市)などがあります。
自動販売機のラッピングはどこに依頼すれば良い?
自動販売機のラッピングをしてみたい!となったら、どこに依頼をすれば良いのでしょうか?
実は、ラッピング自動販売機を専門で請け負う会社が存在しています。何百種にものぼるラッピングシートの中から好みのデザインを選ぶことはもちろん、オリジナルのラッピングを依頼することも可能です。また、飲料だけでなく食品やグッズなど自動販売機で何を売るかも一から選ぶことができますし、リースにするか購入するかも希望に応じて決めることができます。
また、従来型の自動販売機の多くを担う飲料メーカーもラッピング自動販売機の分野に注目しています。例えば、日本コカ・コーラ社では、コカ・コーラの純正の自動販売機でありながら、多彩な依頼主オリジナルのラッピングを施した自動販売機を多く設置しはじめています。
自動販売機のラッピングに費用はかかるの?
まず、自動販売機の設置にかかる初期費用は基本的には、メーカー側が負担するため無料です。
自分の希望でラッピング自動販売機にするには、どうしても費用が発生します。
しかし、売り上げ本数によっては、飲料メーカー側がラッピング費用を負担してくれることもあります。新しく設置する場合にも、売り上げが見込める場合にはラッピング含めた初期費用をしてもらえる可能性もあります。ケースバイケースで個別に対応をしてくれるはずですので、メーカーに相談をしてみましょう。
自分でラッピングをする場合に、ラッピングにかかる価格の相場は、5万円〜10万円という情報もありますが、それはデザイン料を含まない価格です。
デザイン料はピンからキリまで幅が広いため、一概にいくらぐらいということは言えません。すでにあるデザインを使ったり、ロゴやマークだけを入れる場合などは、無料でできることもあります。
一方、著名なデザイナーに依頼する場合にはかなり高価なデザイン料が発生します。
デザイン料までは予算的に厳しいけれど、メッセージ性のあるラッピングがしたい場合には、無料でできるラッピングもあります。交通事故撲滅など、社会的に有意義なメッセージをこめたラッピングは、飲料メーカーが初期費用を負担し、無料になるケースもあるのです。
より良い社会になるためのラッピングは、企業のイメージアップにもつながります。そのめずらしさから、新聞などマスコミが取材してくれることもあり、広告効果も期待でできます。
ラッピング自動販売機の依頼先1:自動販売機を他メーカーに交換する際に聞いてみる
ここ数年でラッピング自動販売機はめざましく変化を続けています。
すでに自動販売機を設置していてある程度の知識がある場合も、今は新しいプランの自動販売機が出ているということもあり得ます。
例えば、公益社団法人の日本ナショナル・トラスト協会は、飲料メーカーと協賛し、売上の一部を協会への寄付金とする自動販売機を企画し、すでに実現しています。
協賛している会社は、サントリービバレッジサービス(株)、コカ・コーラボトラーズジャパン(株)、ダイドードリンコ(株)、(株)ジャパンビバレッジホールディングスです。
社会貢献型の自動販売機は、会社内に特別な部署を設けることなく社会貢献ができ、利益を社会に還元しているというイメージアップにもつながります。
また、設置にかかる初期費用は無料で、企業のマークやオリジナルラッピングを施すことも可能です。
ラッピング自動販売機の依頼先2:ラッピング自販機事業を行っている会社を探す
ラッピング自動販売機を請け負う会社は、ネットで探すだけでも複数あります。
どの会社も利益を見込める新事業として積極的にラッピング自販機をとらえていますので、本気で設置を考えている場合には、まず見積もりからお願いしてみてもいでしょう。
自動販売機の性質上、設置場所の地盤など、条件によっても、初期費用は一律にはいかないことから、価格を明示している会社はありません。
ラッピング自動販売機をできるだけ低価格で設置したい場合には、一社に絞るのではなく、信用ができそうな数社を選び、&qu;あいみつ&qu;という形で見積もりを出してもらうのが一番です。
お住まいの地域でどうしてもラッピングをしてくれそうな会社が見つからない場合には、自動販売機のメーカーに問い合わせたり、自動販売機の見積もりサイトから紹介してもらうこともできます。
ラッピング自動販売機の依頼先3:印刷会社に直接依頼する
すでに自動販売機を設置している場合には、自動販売機のラッピングを受注している印刷会社に直接依頼することもできます。その場合には、飲料メーカーの方にも連絡を入れておく方が安心です。ラッピングが、設置の際の契約に違反していなければ、そのままラッピングをすることができます。
初めて自動販売機を設置する場合にも、オリジナルのラッピングをしてくれる印刷会社に先に依頼する方法もあります。自動販売機のラッピングを多く扱う印刷会社では、飲料メーカーと取引があり、ラッピングだけでなく、自動販売機の設置まで面倒を見てくれる会社はとあるのです。
ラッピングを重視するのであれば、初めから印刷会社に依頼すれば、ラッピングのデザインの相談をメインにやりとりをして、自動販売機設置に関してはお任せ、という形もとれます。
ラッピング自動販売機の依頼先4:自動販売機の一括見積サイトに問い合わせ
メーカーや印刷会社と直接連絡を取ることが基本になるラッピング自動販売機の設置ですが、ラッピングを抜きにした自動販売機の設置に関しては、&qu;一括見積もりサイト&qu;というものがあります。
大型のものを設置する自動販売機という性質上、フォームには、設置場所の状況を自分の言葉で書く項目もあります。
それでも、いきなりアポイントをとって、担当の方と顔を合わせるよりもずっと気楽に問い合わせができるはずです。
ラッピングに興味がある場合には、その点も質問すれば答えてくれるでしょう。
また、無料だと思っていた設置にかかる初期費用が発生してしまうとか、売り上げが見込めないといった場合にも、担当者と面識がない方が断りやすいでしょう。
一括見積もりサイトでは、見積もりにかかる費用は無料です。実際に自動販売機を設置したい場合には、見積もりサイトから登録業者を紹介してもらうこともできます。
まとめ
ラッピング自動販売機について知ると、メリットばかりで、是非やってみたいと思えるのではないでしょうか?
自分の好きなあのキャラクターの自販機を置きたい!とか、社会貢献型のラッピングがしたい!といった夢がふくらんだ方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、自動販売機自体が置ける場所と置けない場所があります。
頭の中でここに置きたい、と思っていても、マンホールやガス管等、重要なライフラインの出入り口があれば置くことはできません。
また、自動販売機の重さに耐えることのできない場所にも置くことはできません。
自動販売機を屋外に設置するときには転倒防止のため、しっかりした金属のアンカーボルトを打ち込む必要があります。それができる場所でないと自動販売機を置くことは、残念ながらできないのです。
すでに自動販売機がある場合にはクリアしていると思われますが、初めて自動販売機を導入したい場合には「設置ができるかどうか」が大切なポイントです。
ラッピングをするにはまず自動販売機会社に自動販売機が置けるかどうか、問い合わせをしてみましょう。